人気ブログランキング | 話題のタグを見る

自分の置かれている環境

東日本大震災からちょうど半年が経った昨日9月11日、
テレビでは現状などを伝える報道が多くされていました。

私が7月中旬に仙台・松島・塩釜に行ったときのことをお話します。

仙台ではそのとき「六魂祭(ろっこんさい)」というお祭りが開催されていました。
東北六県の魂(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島それぞれのお祭り)を一カ所に集めて、
「復興に向けて歩き出したことを全国に伝えよう」、
「東北に観光客を呼び戻そう」
という趣旨で、今年初めて行われたお祭りでした。
主催者側の予想の何倍もの観光客が訪れたようで、道路には人があふれ、交通機関はマヒし、
ほとんどお祭りを見ることができませんでした。
お祭りが見れなかったことはそれは残念ではありますが、しかしこれだけの観光客が集まったことは今後の東北の復興に向けて明るい材料の1つになるのではないか、と感じました。

翌日には、松島に行きました。
日本三景の1つである島々の景色を見て、いくつかの観光地にも行きました。
その中の1つ「円通院」に行ったときのことです。
受付にいたおじさんに「ここは、どのような場所ですか?」と尋ねたところ、
「よし、案内してやろう」と、とても明るくおやじギャグ満載でガイドをしてくれました。
円通院は伊達正宗の孫である「伊達光宗」の霊廟で、この伊達光宗は伊達一族の中でも一番の
天才と言われていたが10代で亡くなってしまったとのことです。
それだけの若さで亡くなってしまったのにこれだけ立派な霊廟があることからも、
一族の中でもものすごく才能があって期待されていた人物であることがわかります。
おじさんには本当に親切にしていただき、パンフレット片手に見ただけではわからない魅力までガイドしていただいたので、最後にお礼も含めて話を聞いていたら、
「松島は、点在している小島が波を和らげてくれたから近隣と比べると被害は大きくなかった。
でも、ここから車で15分も行けば、何百人も亡くなった被害の大きい地域もある。ぜひ、そういう場所も見てほしい。」
と語ってくれました。
おじさんの身近な人も多く亡くなったそうですが、それでも前を向いて明るく頑張っている姿に感動しました。その節は、本当にありがとうございました。

松島からフェリーで行ったお寿司で有名な塩釜は、まだ信号が動いておらず人が手旗信号をやっていたり、船が陸にそのまま残っていたり、がれきの撤去がある程度進んでいるであろう7月中旬でこの状況だということに驚きました。
それでもお寿司屋さんは営業再開していて、あのとき食べたお寿司は私の今までの人生で一番美味しかったです!

「今の環境に満足してはいけない」という言葉はよく耳にします。
それはその通りであると思いますが、同時に今自分がいる環境がどんなに幸せなこと
なのかを実感し、忘れないようにすることも大事なことだと感じました。


by ティーチャー

by niwa_biz | 2011-09-12 10:30

<< 変わる流通を実感 年金セミナーを開催しました。 >>